高速道路は一般道路と比べ、歩行車や自転車が進入できないため安全だと思われるドライバーの方も多いと思います。しかし、ひとたび事故を起こしてしまうと、重大事故になる危険性をはらんでいます。警察庁の調べによると、過去10年間の高速道路における月別死者数が、7月~8月の夏場と11月~年末にかけての発生がとても多くなっています。

高速道路で発生しやすい事故として

①簡易分離区間における反対車線はみ出し

ポストコーン等の簡易なもので仕切られた片側一車線道路において、走行中の車が反対車線にはみ出して、対向車と正面衝突してしまう。

②逆走

誤って進行方向と逆の方向に走行し、向かってくる自動車と正面衝突。特に認知症やその疑いのある高齢者ドライバーの割合が増加傾向にある。

③停車中の車や、降車して路上に降りた人と衝突

車両故障や事故等で、本線車道または路肩に停車した自動車や、路上に降りた人に後続車が衝突してしまう。高速道路上に降りた原因として、事故、車両故障が約46%と半数近くを占めています。

・事故事例

比較的交通量の少ない高速道路で、単独事故を起こした運転者が、車内で110番通報している最中に、後続車に追突された事故。事故発生当時、三角停止表示板等の停止表示器材(※)の表示は無し。

※故障や事故などで停車した場合、後続車に早く気付かせるために、ドライバーは三角停止表示板等の「停止表示器材」が法律により義務付けられています。守らなかった場合、「故障車両表示義務違反」(点数1点・反則金6,000円(普通車))」の対象になります。

④車外に放り出される

ガードレール等への衝突により、乗車している人が窓ガラスを突き破って車外へ投げ出され、アスファルトに激突したり、後続車に引かれてしまうケース。原因としてシートベルトの未着用(※)があげられる。

※シートベルト未着用の場合、「座席ベルト装着義務違反(点数1点)」の対象になります。

⑤渋滞最後尾への追突

故障や事故、工事といった様々な理由によって発生した渋滞の最後尾で停車・減速している自動車に、後続車両が気づくのが遅れ追突。

⑥二輪車が関係する事故

二輪車単独の事故や、他の車両と衝突して二輪車が転倒したりする事故。

事故防止のポイント

⑴出発前の十分な点検・整備を

走行中の故障を防ぐために、自動車の定期点検・日常点検をきちんと行いましょう。

⑵発煙筒や停止表示器材の携行

高速道路を走行する場合は常備しておきましょう。なお、発煙筒は有効期限があるほか、停止表示器材は標準装備されていない自動車もある為、注意が必要です。

⑶追い越し車線ばかり走らない、左側から追い越さない

追い越し車線(複数ある場合、一番右側の車線)ばかり走っていると、道路交通違反(※1)となる場合があるほか、速度超過になりやすく、交通事故の原因に繋がります。また、左側車線からの追い越しも同様に道路交通違反(※2)になります。

※1 通行帯違反(点数1点・反則金6,000円(普通車))

※2 追い越し違反(左側追い越し)(点数2点・反則金9,000円(普通車))

⑷安全な速度、十分な車間距離を保つ

道路標識や電光掲示板などに注意し、周囲の状況に応じた安全な速度を保ちましょう。また、前の車が急停止した場合に備えて、十分な車間距離を取りましょう。目安は、時速80キロで80m、時速100キロなら100mです。なお、雨天時・積雪時はいつもの2倍の車間距離を心がけましょう。

※速度超過違反(点数1点~12点・反則金または罰金9,000円~100,000円(普通車))

※高速道路車間距離保持違反(点数2点・反則金9,000円(普通車))

⑸逆走・駐停車・路肩走行をしない

目的のICを通り過ぎたり、走行中に物を落としたりするなど、どんな理由であれ逆走してはいけません。また、SAやPAから本線に戻る際の進行方向には注意が必要です。また、故障時に十分な幅員のある路肩に駐停車する場合や料金所、警察官による命令で停止する場合を除き、駐停車禁止です。

※通行区分違反(逆走・路肩走行)(点数2点・反則金9,000円)(普通車)

※駐停車違反(点数2点・反則金12,000円)(普通車)

これらの禁止事項のほか、周囲の配慮の為、次の点にも心がけましょう。

渋滞最後尾や異常事態発生時にはハザードランプの点灯を

後続車の追突回避や注意呼びかけの為、ハザードランプを活用しましょう。

・ヘッドライトはハイビームに

遠方の状況を早めに確認する為に、夜間やトンネル走行時はヘッドライトは上向き(ハイビーム)が基本です。ただし、すぐ前方に走行車、対向車とすれ違う場合はヘッドライトを下向き(ロービーム)にしましょう。

故障、事故発生時

万が一、高速道路で故障や事故が発生し、やむをえず駐停車する場合は、二次的な事故を起こさないことが重要です。後続車に十分注意し、次のような対応をとって下さい。

①ハザードランプを点灯させ、路肩に停車

故障時は急ブレーキをかけずに減速し、できるだけ路肩に寄せてハザードランプを点灯させたまま停車して下さい。

②発煙筒、停止表示器材を後方に設置

乗員はすぐにガードレールの外などに避難して下さい。後続車に十分注意し、停車した車の後方に後続車に見やすいように発煙筒、停止表示器材を設置しましょう。

③安全な場所で待機し、故障・事故状況を通報

・高速道路での緊急連絡先

110番

道路緊急ダイヤル「#9910」

非常電話(1キロごとに設置。受話器を上げると、道路管理者交通管制室につながる。通報内容は、故障・事故の種別、停車場所(路肩のキロポストなど)、負傷者の有無など。)

交通事故でお困りの際は、多賀はりきゅう整骨院まで是非お越し下さい。