交通事故治療の初期には、患部安静のために固定を行います。

固定にもいろんな種類があります。

【固定具】

・包帯固定(綿包帯、伸縮性包帯)

包帯は昔から使われ続けた固定具の一つですが、患者様に必要な固定度合いに合わせて先生が強度を調節できる利点があります。綿包帯は伸縮性がないため固定力が増し、伸縮性包帯は綿包帯に比べて固定力が少ない。

・ギブス固定

ギブスの素材も軽くで丈夫なものが出てきているので、むかしの金属シーネと呼ばれるギブス固定はほとんど使われなくなってきました。包帯に比べるとギブス固定は患部をほとんど動かすことが出来ないためもっとも固定力があります。

・テーピング固定(伸縮性テーピング、非伸縮性テーピング)

テーピングは白いテーピングの非伸縮性と肌色のテーピングの伸縮性の2種類があり、非伸縮性のテーピングの方が固定力は高い。

大まかに固定の種類を説明しましたが、上記の固定具は患者様の状態や怪我の状況によって使い分けたり、合わせて施すこともあります。

怪我を起こしてしまった患部は出来るだけ動かさずに安静にすることで怪我の回復を早めてくれるだけではなく、交通事故の後に起こりやすい後遺症のリスクを軽減してくれるため、怪我を起こした直後の「安静」と「アイシング」とても重要な処置といえます。

患部を安静に保つことで、内部の出血や炎症が落ち着きやすくなります。炎症は何度も繰り返すことで周りの組織を悪い変化をもたらす場合もあり、初回の炎症をきっちり抑えることも大事なことといえます。

交通事故での怪我の場合は、むちうち症から起こるくびの痛みや肩の痛み、背中の痛みなどがありますが、傷めている筋肉や関節を固定することで安静に保つことが出来ます。

筋肉の損傷の場合は、傷めている筋肉の損傷を部位に沿って、テーピングを貼ります。また関節を痛めている場合では関節を動かしづらく貼ることで自由に動かすことができないようになります。

事故の受傷状況によっては、腰を痛めたり、肘や膝、手指、足指を傷めてしまう場合もありますが、それらも例外ではなく初期にはしっかりと固定する必要があります。

固定をすることで動かしづらさを感じると思いますが、怪我の早期回復を目指すのであれば少しの期間は我慢していただくことで経過も良い方向へと運びやすくなります。

交通事故での怪我は日常生活の中で起こす怪我に比べて重く治りも悪いのが特徴でもあります。
計画的に治療を進めることで予後も安定しやすくなりますので、交通事故の後に痛みや違和感でお困りの方がいましたらお気軽にご相談ください。